やらせ捜査!?注射器移動も違法性は否定!被告は実刑判決!!

かねてからやらせ捜査疑惑があがっていた宮城県大河原町の土木作業員、安藤誠也被告(22)の覚せい剤所持事件。この事件の裁判が終わり、警察の捜査に違法性はないと判断されました。また注射器や被告の尿から覚せい剤反応は検出されませんでしたが、捜査令状を破った罪で懲役10ヶ月の実刑判決が言い渡されました。この事件の裏にはなにがあったのか?気になったので詳細を調べてみました。

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やらせ捜査疑惑の経緯

事の発端は2015年12月9日、宮城県大河原町金ケ瀬に住む土木作業員の安藤誠也被告の自室にあった注射器を見つけた母親(52)が警察に相談したことでした。

その際に捜査員が母親に注射器を隠させ捜索直前に元の場所に戻すよう指示したということがやらせ捜査と問題になっていたのです。

その日の午後5時45分頃、宮城県大河原署の捜査員が強制家宅捜索を行いましたが注射器などから覚せい剤の反応は出ませんでした

裁判で被告の弁護側は「やらせ捜査と指摘されてもやむを得ない不当な捜査だ」と批判し、

捜査関係者も「家宅捜索は、あるがままを押さえるのが基本だ」と指摘しました。

また母親は新聞社の取材に対して、

「警察官から『捜索に行く連絡をしたら、元の場所に戻して』と言われ、台所から息子の部屋に戻した。注射器を見つけ、心配になって中身を調べてもらおうと連絡しただけなのに…」

と警察官に指示されて、急に強制家宅捜査が行われたことを話しました。

これに対してジャーナリストの大谷昭宏氏によると、

「事実とすれば明らかに違法で、やらせ捜査だ。捜索前に証拠物を恣意(しい)的に移動すれば証拠能力が失われる。警察が内偵捜査などの基本動作を怠った。起訴された罪は違法捜査に基づくもので、成立しないはずだ。」

という意見も寄せられていました。

こうしてやらせ捜査疑惑が浮上し、話題となっていたわけですね。

確かに警察の関係者の「あるがまま抑えるのが基本だ!」という言葉は説得力があります。

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裁判の結果

結局、注射器や被告人の尿から覚せい剤反応は検出されず、

覚せい剤を所持していた証拠はなかったものの、家宅捜索した際に捜索令状を破ったとして公用文書毀棄(きき)罪で起訴されていた土木作業員の安藤誠也被告。

裁判では不当な捜査であったかなかったかというのが争点でした。

不当な捜査であれば、そもそも捜査令状自体が不当だったということで破られても仕方ありませんが、

正当な捜査であれば捜査令状はれっきとした公用文書なので、破ったことが罪になるということです。

 

結果からいうと、裁判ではこの家宅捜査は正当な捜査だと認められ、

窃盗罪などで執行猶予期間中だった被告は懲役10ヶ月(求刑1年)の実刑判決を受けることになりました。

加藤亮裁判長は、

「注射器の移動は捜索予定場所の範囲内で、実質は原状回復にとどまる。外から持ち込ませた事案とは異なる。被告が家族に危害を加える恐れがあり、情報源を秘匿する必要性もあった。」

と捜査の違法性を否定しました。

宮城県大河原署が母親の意図に反して強制捜査に踏み切ったことに関しては、

「(注射器から覚せい剤反応が検出されるか調べるだけでは)所有者が被告かどうか疑いが生じる恐れがあった。強制捜査は不合理とは言えない。」

と結論付けられました。

被告の弁護側は判決後の取材に対して、

「『隠せ』と指示した後に元の場所に戻させたのは作為だ。原状回復だから問題なしという理屈は通らない。捜査の空振りを別の容疑(捜査令状を破った罪)で補った」

と批判しました。

まあ確かに最終的には捜査令状を破るという乱暴な行為をした被告が悪いのですが、

ジャーナリストの大谷昭宏氏が言うように、警察が内偵捜査などの基本動作を怠ったことは否めないような気がします。

今回のケースでは母親に相談されてその日のうちに家宅捜査に踏み切って、

結果覚せい剤は見つかりませんでした!というのはあまりにもひどい話です。

入念な内偵捜査などを行いしっかりと証拠を抑えた上で取り押さえないと、軽い捜査で犯罪者にされてしまっては被告も堪ったもんじゃありません。

覚せい剤なんかやっていないのにいきなり警察がやってきて、疑われて、捜査令状を突きつけられ、捜査という名目で部屋を荒らされたら、気性の荒い人ならブチギレて捜査令状の一つや二つ破ってしまうのも無理はないような気がします(笑)

やらせ疑惑などと騒がれて警察も大変でしょうが、疑惑をもたれないように入念に計画を立てて捜査して頂きたいですね。

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